フォード博士とLogical Thinking
Moneo Academic Programは優れたグローバル・リーダーを育成するためにモネオカンパニー(株)CEO及びCrayon Kids International 顧問であるDr.Mark Lee Ford氏によって開発されました。
今まで多くの一流と言われるグローバル企業及び大学、ビジネススクールで実践され成果を挙げています。 このアプローチを幼児教育に応用し、幼少期の間に論理的な考え方の種を蒔くことで自然な形でリーダーシップの芽が生える事を目的としています。
英語の絵本「Mandy & Allie」はその代表的なツールです。
「Mandy & Allie」は単に英語の勉強や感受性を養うばかりでなく、ケーススタディ・メソッドやソクラテス問答法、論理的推論を分かりやすく組み入れ自然な形で身につくように設計されています。
マーク リー フォード 博士
Mark Lee Ford PhD
工学博士、経営学修士
カナダ・トロント生まれ
日本在住約20年
モネオ・カンパニー(株)代表取締役
グロービス大学院教授
テンプル大学日本校教授
クレヨンキッズインターナショナル顧問
「Mandy & Allie」は本当にあったお話です。
2011年3月11日の大震災の最中に起きた
“人災”をきっかけに生まれたお話
子供たちに読み書きを教える絵本
であると同時に、
批判的思考力と合理的意思決定能力を育てるテキストです。
「Mandy & Allie」3部作に登場するのは、カナダのアクスブリッジという町に住む、実在の人物や動物たちです。
野生の七面鳥やキツツキ、ヒメリンゴの木やライラックのしげみが点在する美しい田園風景のなかで、シーズー犬の子犬と身寄りのない小バトが友情を育んでいきます。一見、子供たちにふさわしい絵本に思えるでしょう。
しかし、ただの絵本ではありません。
「Mandy & Allie」は親子がともに学ぶためのケーススタディ教材です。
実話にもとづくケーススタディを通じて、子供たちに論理的推論を実践させることを目指しています。
マーク リー フォード博士のメッセージ
私が日本に来たのは1994年。それ以来、一世紀前の祖父母の時代と変わらない、おなじみの嘆かわしい学習方法がいまだに至るところで実践されているのを目の当たりにしてきました。
あらゆる質問に教科書的な答えが1つだけある、というものです。
もし教科書に答えが見つからなければ、その道の権威に質問する。
質問者はその答えが正しいことを決して疑ってはならない。
このやり方では、質問をするかどうかの選択さえ認められていないのです。
こうして得られる答えは、裏づけとなるデータが存在する場合には正しいのでしょう。この方法にはまちがいなく楽なところもあります。
ただ答えを暗記さえすればよいのですから。
この方法自体が悪いというわけではありませんが、「教科書的な答え」が合理的な判断を下す能力を駆逐してしまうようでは問題です。
人の生死にかかわるような状況ではなおさらです。
この方法に欠けているのは、事実の記憶にとどまらず、大きなパターンやトレンドを見抜き、それにもとづいて仮説を立てる能力です。
こうした「大局的な考え方」こそ、きちんとした情報に基づいて判断を下す能力につながるのです。
津波による被害とそれによる原発事故が発生する中、この国の首脳陣や安全対策に関わる人々にこうした能力が欠如している事が明白になりました。
OBや実態を知らない人々ばかりに受けのよい“一流大学”出の指導者たちが、実効性のある人命救助策を決定する能力を悲しいまでに持ち合わせていなかったために、地震と津波の大災害を数日間生き延びた数多くの人たちが命を落とし、また生き残った人々の生活が大きな打撃を受けました。
東日本大震災が起きた翌週、私の周囲には過剰な情報や意見(専門家のものや、そうでないもの)があふれかえっていました。
そうしたなかでは、確かな情報に基づいて決断を下すのが難しい問題がいくつもありました。いずれも生死にかかわるものや、かかわりそうなものでした。
「Mandy & Allie」では、私たちはどのようにモノを考えるか、ということに重点を置きました。
子供たちがモノを考え、判断を下す際に、人間だれもが持つ先入観や文化固有の阻害要因に足をすくわれることのないように幼児期から論理的思考力を養う訓練を楽しみながら進めてゆきます。
絵: アンドラシュ・バロー
ハンガリー出身の絵本作家。画家として10年以上の活動歴がある。
ハンガリーのバーチ・キシュクン県ケチケメートにあるフリースクール・オブ・ファインアーツで美術、ビジュアルクリエイティビティ、伝統的絵画を学ぶ。2003年からバーチ・キシュクン県政府ペインターキャンプに招聘されている。
『私はキャラクターのあるがままの姿を描くことを大切にしています。それを教えてくれるのは子供たちです。娘がおばあちゃんと一緒に歌う姿、幼い息子がその後を追いかけては、いつも地面に落ちているものに興味を惹かれ立ち止まる姿を、目で追っているのです』(アンダラシュ・バロー)